展覧会

初公開 茶の湯事始-利休と織部-

 近年、茶の湯の成立と展開について、史料に基づいた新たな見解が紹介されるようになりました。茶の湯は、特に珠光を敬愛し、一貫して運び点前の茶を実践した利休によってひろめられ、十六世紀末期に「侘び茶」として大成を果たしました。
 また、利休自身が、個々人の創育工夫による新しい茶の湯の世界を認めていましたので、利休の死後、茶の湯は多様化の道をたどることになりました。
 利休の後を受けて茶の湯の第一人者となったのは古田織部でした。利休の指導を受け、強い影響下に自らの茶の湯を展開しましたが、それは、静的な端正さを見せる利休の世界とは異なり、華やかな時代相を反映した美意識による「かぶいた」ものでした。
 こうした状況を踏まえ、当館で収蔵する茶道具を中心に、当時の茶会風景を紹介し、茶の湯に親しむ方々にこれからの茶の湯を考えるささやかなひと時を提供したいと考えました。この機会にご高覧ください。

 《関連行事》 
  ※Ⅰ.~Ⅲ.は事前申込制(先着順)。3/16・10時より電話受付開始。
  ※内容などの詳細は【Information】でご確認ください。
  ※関連行事は、新型コロナウィルス感染症の感染予防対策を講じたうえで実施いたしま
   す。
   なお、感染などの状況により、開催行事の変更、中止になる場合がございます。

  Ⅰ.茶論講座「海外ストリートカルチャーから日本トラディショナルカルチャーを消化した
        現在地~HIPHOPダンサーが茶人になった場合~」
   講師:茶道上田宗箇流 家元若宗匠 上田宗篁氏
   日時:5月29日(土)/13:30~15:00 ※開催を延期いたします。
  Ⅱ.はなとり茶会(薄茶席)※定員に達したため、受付は終了しました。
   日時:4月17日、5月1・15日、6月5・19日、7月3日(いずれも土曜日)
      /10:00~、11:00~、13:00~、14:00~、15:00~
  Ⅲ.ワークショップ「親子で楽しむ茶道体験」
   日時:5月22日※6月に延期、6月26日(いずれも土曜日)
      /10:00~、13:30~
  Ⅳ.ロビー呈茶‥日本庭園を眺めるロビーで季節のお菓子とお茶をお楽しみください。
    

開催期間 令和3年4月16日(金)~7月4日(日)
開館時間 9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 月曜日 ※5月3日は開館し、5月6日は休館いたします。
入館料 一般 600円(500円)
高校生 300円(250円)
小・中学生 250円(200円)
※( )内は20名以上の団体料金
主催 公益財団法人タカヤ文化財団 華鴒大塚美術館
後援/
公益社団法人岡山県文化連盟 岡山県茶道連盟 井原市 
井原市教育委員会 井原市文化協会 井原放送 井原鉄道 
山陽新聞社 中国新聞備後本社