
茶の湯事始-利休と織部-
近年、茶の湯の成立と展開について、史料に基づいた新たな見解が紹介されるようになりました。茶の湯は、特に珠光を敬愛し、一貫して運び点前の茶を実践した利休によってひろめられ、十六世紀末期に「侘び茶」として大成を果たしました。
また、利休自身が、個々人の創意工夫による新しい茶の湯の世界を認めていましたので、利休の死後、茶の湯は多様化の道をたどることになりました。利休の死を受けて茶の湯の第一人者となったのは古田織部でした。利休の指導を受け、強い影響下に自らの茶の湯を展開しましたが、それは、静的な端正さを見せる利休の世界とは異なり、時代相を反映した美意識による「かぶいた」ものでした。
当館では、そうした状況を踏まえ、収蔵する茶道具を中心に、当時の茶会風景を紹介し、茶の湯に親しむ方々に。これからの茶の湯を考えるささやかなひと時を提供したいと考えました。この機会に、ぜひご高覧ください。
開催期間 | 4月16日(金)~7月4日(日) |
---|---|
開館時間 | 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 月曜日 ※5/3は開館し、5/6は休館いたします。 |
入館料 | 一般 600円(500円) 高校生 300円(250円) 小・中学生 250円(200円) 未就学児 無料 ※( )内は、20名以上の団体料金 |
主催 | 公益財団法人タカヤ文化財団 後 援:公益社団法人岡山県文化連盟 岡山県茶道連盟 井原市 井原市教育委員会 井原市文化協会 山陽新聞社 中国新聞備後本社 井原放送 井原鉄道 |