
華鴒大塚美術館×筆の里工房 合同展「書画と筆-みんなの美術。」
わたしたちが日常生活で筆を持つこと、用いる場面は、生活スタイルの変化とともにずいぶん減りました。一方で、筆が生み出す書や絵画は、そのジャンルや時代を問わず高い関心が寄せられ、鑑賞機会もたくさん提供され広く楽しまれています。
しかし、筆そのものの生産現場では産業規模の縮小や担い手の高齢化・後継者不足が起こり技術や知識の継承が難しくなっている現状があります。そのなかで日本一の筆の生産を誇る広島県熊野町。ここに筆づくりと筆文化の魅力を発信する筆の里工房があります。
本展では、筆の里工房が所蔵する古書画の優品の数々と当館の近代日本画コレクションを通して、筆で書く・描くことの表現・造形の味わいを楽しみたいと思います。くわえて、筆の里工房が所蔵する古今の貴重な筆も紹介します。これらの中には、筆菅に堆朱や螺鈿などの装飾がほどこされた鑑賞用の筆から、富岡鉄斎や竹内栖鳳らが愛用した筆や名だたる筆匠が制作したものがあり、その量と多彩さには目を見張るものがあります。
筆による表現の豊かさや、作品にのこる筆あとから伝わる・感じるたくさんのこと。そして、暮らしのなかで使われる実用品でありながら、伝統の技術と素材で作られる工芸品としての筆の魅力を再発見しながらお楽しみください。
<華鴒大塚美術館×筆の里工房 合同展>
両館が連携して展覧会を開催し、相互のコレクションや取り組みを広く知ってもらう機会とします。
会期中、各館の有料入館券の半券提示で入館料を割引(団体料金)いたします。
【関連行事】
❖美術講座「書鑑賞のススメ―古筆から現代書まで」※要申込・要入館券
日 時 10月25日(土)/ 14:00~15:30
講 師 筆の里工房 館長 名児耶明氏(前公益財団法人五島美術館副館長)
定 員 50名程度
会 場 はなとり展示室
❖ギャラリートーク ※申込不要・要入館券
日 時 11月16日(日)/ 14:00~
講 師 筆の里工房 学芸員 黒松愛華氏
❖ワークショップ ※要申込・要参加費
①短冊絵~日本の秋を描こう~
日 時 11月2日(日)/ 14:00~16:00頃
講 師 倉敷芸術科学大学芸術学部 助教 原田よもぎ氏
技術補助員 潮 嘉子氏
募 集 12名 / 参加費 おひとり 2,000円程度(材料費等)
会 場 はなとり展示室
②特別プログラム・写経
日 時 11月9日(日)/ 14:00~15:30頃
講 師 高野山真言宗 吉井山 成福寺 住職 片岡秀仁氏
募 集 12名 / 参加費 おひとり 2,000円程度(材料費等)
会 場 高野山真言宗 成福寺(井原市芳井町)※現地集合・解散
申し込みはすべて華鴒大塚美術館まで。(TEL:0866-67-2225)
開催期間 | 10月11日(土)~11月30日(日) |
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開館時間 | 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 月曜日(10/13、11/3・24は開館、10/14、11/4・25が休館) |
入館料 | 一 般 800円(700円) 高校生 500円(400円) 小・中学生 300円(250円) 未就学児 無料 ※( )内は、20名以上の団体料金。 ※毎週土曜日は高校生以下無料。 また、小学生を同伴する保護者も無料。(小学生1名に対し保護者1名が対象) |
主催 | 公益財団法人タカヤ文化財団 特別協力 筆の里工房 後 援 公益財団法人岡山県郷土文化財団・(公社)岡山県文化連盟・井原市・井原市教育委員会・井原市文化協会・山陽新聞社・中国新聞備後本社・井原放送・井原鉄道 |