特別展「山部泰司展 花と金:ふたつの異なる時間 Yamabe Yasushi Evanescence and Eternity-Flower/Gold」
1980年代から絵画の可能性についてさまざまな試みを追求している山部泰司。作品は東西美術の様式や描法を制作に落とし込みながら変容を続け、近年では、現実の風景と自然を題材にした東洋画の一ジャンルである山水画を考察した風景画を数多く発表しています。
今回、華鴒大塚美術館で開催する山部泰司展では、美術における魅力的なモチーフ、素材となる「自然」「輝き」に着目し、山部の制作の起点となる1980年代後半に取り組んだ「花」のシリーズ、続く2000年代前半の「GOLD PAINTING」シリーズをご紹介します。いずれの作品も当時のアートシーンで大きく注目され、今なお新鮮なエネルギーに満ちています。
瞬間の象徴としての「花」と、永遠の象徴である「GOLD(黄金)」に重なる日常と非日常。このふたつの異なる時間に交差する視覚と感覚が、作品のイメージを静かに提示し、モノの在り方や見方を深めます。
今夏、山部作品を通して豊かな鑑賞の時間を多くの人と共有したいと思います。
[山部泰司 YAMABE Yasushi]
1958年岡山県生まれ。
83年京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。
在学中から本格的な創作活動に入り、関西の現代アートの原点「関西ニューウェーブ」を代表する作家として注目された。
以後現在に至るまで、個展やグループ展を中心に精力的に作品発表を続け、近年数多くの美術館で取り上げられている。
◆特別展関連イベント
・アーティストトーク(要入館券)
ギャラリートーク形式で作家が自作を語ります。
日 時:7月15日(土)、8月19日(土)/ 午後2時~
・鼎談(要入館券)
山部泰司氏+尾崎信一郎氏+上薗四郎氏
日 時:7月19日(月・祝)/ 午後1時30分~午後3時
・対話型鑑賞会(要申込・要入館券)
みんなでお話しながら山部作品を楽しもう!
日 時:7月30日(日)/ ①親子ツアー 午前10時30分~
②大人ツアー 午後1時30分~
対象・募集:①幼稚園から小学校の親子10組程度
②中学生以上 15名程度
ナビゲーター:みるを楽しむ!アートナビ岡山のみなさん
・WS「絵に金箔を貼ろう~キラキラ作品づくり」(要申込・参加費)
レクチャー:山部泰司氏
①8月12日(土)午後1時~ 対象・募集:小学生20名
②8月13日(日)午後1時~ 対象・募集:一般10名
参加費:1,500円程度
持ってくるもの:手拭きタオル、何か描きたいものひとつ
※服に金箔が付くことがあります。汚れてもよい服装でお越しください。
・ロビーコンサート(要入館券)
バロック音楽の響く庭~チェンバロと2本のオーボエの出会い~
日 時:8月20日(日)/ 午後2時~60分程度
出演者:オーボエ 上月真子氏、大森由理氏
チェンバロ・ピアノ 当真伊都子氏
開催期間 | 2023年7月15日(土)~9月10日(日) |
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開館時間 | 9時~17時(入館は16時30分まで) |
休館日 | 月曜日(祝日の場合はその翌日) |
入館料 | 一般 800円(700円) 高校生 500円(400円) 小・中学生 300円(250円) ※( )内は、20名以上の団体割引料金 |
主催 | 公益財団法人タカヤ文化財団 華鴒大塚美術館 /後援:井原市、井原市教育委員会、井原市文化協会、井原放送、井原鉄道、公益財団法人岡山県郷土文化財団、公益社団法人岡山県文化連盟、山陽新聞社、朝日新聞岡山総局、産経新聞社、毎日新聞岡山支局、読売新聞岡山支局、中国新聞備後本社、エフエム岡山、エフエムふくやま |